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改訂新版 プロセス・エデュケーション

14面記事

書評

学びを支援するファシリテーションの理論と実際
津村 俊充 著
人間関係に関わる教育・研修に

 “学びを支援するファシリテーションの理論と実際”と副題の付く280ページの本書。著者(南山大学名誉教授)は、本書が一冊あれば、教育担当者にとって人間関係に関わるテーマの教育・研修のプログラムを計画・実践できるように作った。「プロセス・エデュケーション」とは、「プロセス」に着眼して学習者が自ら試みながら学ぶ「体験学習の循環過程」を用いた学びの場をいかに創るかだ。
 教師が行う学習者への支援は、学習者自身が何を学びたいかを発見し、自らが学ぼう・成長しようとする意欲が生まれる関係づくりを促進・支援することが大切。それには、教師が“ファシリテーター”になることだ。ファシリテーターとは「プロセスに働きかける(介入する)ことを通して、グループの目標をメンバーの相互作用により明確化し共有化して、その目標を達成すること。メンバー間の相互信頼関係を創り出すことを促進する働き(ファシリテーション)をする人」である。

 5部構成の本書は、

 I プロセス・エデュケーションを理解する
 II ファシリテーターの働きを理解する
 III プロセス・エデュケーションによる成長・変革を試みる

 ―と、理論を深める。そして、

 IV プロセス・エデュケーションを実践するに進み
 V プロセス・エデュケーション実践のための諸理論を理解する

 ―にまとめられる大冊である。
(3190円 金子書房)
(飯田 稔・千葉経済大学短期大学部名誉教授)

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