震災の教訓から、防災・減災の大切さを学ぶ
13面記事阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター
1995年に発生した阪神・淡路大震災の経験と教訓を後世に伝える、「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター(兵庫県神戸市)」。近年は国内だけでなく海外からの来館者も増加し、防災学習の場として大きな役割を担う施設となっている。
リアルな映像で阪神・淡路大震災の衝撃を再現した「1・17シアター」では、大きな地鳴りと共に崩れ落ちる住宅、飛び散る窓ガラス、亀裂が走り倒壊する高速道路など、成す術もなく被災した神戸の町の様子を迫力あるCG映像と音響で再現。「あのとき何が起こったのか」を自分の身をもって体験することで、防災・減災の大切さが実感できる。
また、これから起こりうる災害にどう向き合い、どう備えるかをテーマにした「防災・減災体験フロア」は、砂と水を入れた容器による液状化実験や街のイラストを見て危険箇所を探すゲームなどを通して、防災・減災に役立つ知識・技術を学べるため、防災授業の参考にする教員も多い。
同センターを観覧して感じてもらえるのは、防災・減災社会の実現は一人ひとりの心がけにかかっているということ。「地震大国に生きる」という事実を受け入れ、その大切さを改めて見つめ直す機会にして欲しい。
問い合わせ=阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター
電話078・262・5050(観覧案内)
http://www.dri.ne.jp/