教職に関する基礎知識(第2版)
18面記事今西 幸蔵・古川 治・矢野 裕俊 編著
「学校とは何か」「教員とは何か」というテーマについて今西幸蔵・桃山学院教育大学客員教授ら14人が記した。教職を目指す学生に向けて作られたが、もちろん現職の教員が読んでも十分な内容だ。
本書は全3部で構成。1部では、教職の歴史や教育行政、学校制度について解説。2部では、「特別の教科道徳」、学習指導や生徒指導について取り扱っている。3部では、教員として意識することや注意すること、保護者や地域住民との関わり方が示されている。随所に挟まれるコラムも、各項目の理解に大いに役立ってくれる。
新学習指導要領や働き方改革で「教育が変わる」といわれる今。教員の役割は多岐にわたり、必要なスキルも高度化している。著者の「生涯にわたって『学び続ける教員』を目指していただきたい」という教員像は、いつの時代でも変わらないことだろう。
(2376円 八千代出版)
(Tel03・3262・0420)