「道徳の評価 通信簿と指導要録の記入文例」刊行
7面記事図書文化社
図書文化社はこのほど、「道徳の評価 通信簿と指導要録の記入文例 小学校・中学校」を刊行した。今回の学習指導要領の改訂を受け、「道徳の時間」は「特別の教科道徳」としてスタート。「何を、どのような方法で見取ればよいか」という「評価」が、課題の一つになっている。
本書は「主体的・対話的で深い学び」を取り入れ、「考え、議論する道徳授業」へ質的な転換を図る学習指導過程を通して、「指導と評価の一体化」をねらうべく道徳科の評価の在り方などを示している。
本書の柱は(1)解説編(2)通信簿の文例編(3)指導要録の文例編―の三つ。例えば(2)では、「所見文記入のポイント」や「発達段階ごとの児童・生徒理解の特徴」などを詳しく紹介している。また、(3)では「学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育の評価」や「指導要録の『特別の教科道徳』記入文例、『総合所見及び指導上参考となる諸事項』記入文例」などを扱っている。
これまでは、「教師の価値観の教え込みにならないか」などを理由に、目標はあっても道徳授業では評価・評定が行われていないのが実情だった。正しい知識を得て、「評価」をスタートさせるための一冊。
A5判、160ページ。定価2160円。
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