東京都教委は都立の併設型中高一貫校について、高校段階の募集を停止すると共に中学校段階の募集枠を拡大させる。高校段階の入試では志望者が少ないため。
　本年度の中学校３年生を対象に行った第一志望校調査では５校の平均が定員を割り込む０・97倍だった。４年連続で定員を割り込む状態が続いている。附属中学校は定員の５倍以上が志願するなど人気を集めている。このほか、高校段階で生徒を募集しない中等教育学校が６校あり、いずれも人気を集めている。
　併設型中高一貫校のうち、２０２１年度に富士高校・附属中と武蔵高校・附属中が高校段階での募集をやめ、中学校の定員を増やす。翌年度には両国高校・附属中と大泉高校・附属中で同様に募集方法を改める。白鴎高校・附属中は実施時期を明確にしていない。
　これらの計画は、「都立高校改革推進計画・新実施計画（第２次）」で示している。