過去最多、60,747組の親子が炎の調理で競い合う
8面記事グランプリ受賞した青井姫奈さん(小5)・恵理さん親子
第12回「ウィズガス全国親子クッキングコンテスト」全国大会
中国地区代表の青井さん親子がグランプリ受賞
1月27日(日)、東京・西新宿の東京ガス新宿ショールームで、第12回「ウィズガス全国親子クッキングコンテスト」全国大会(主催・ウィズガスCLUB)が開催された。
回を重ねるごとに認知度が高まり、参加者も過去最高だった昨年をさらに二千組以上も上回る6万組超の参加があった。地方大会は全国を9つのブロックに分けて行われ、そこで勝ち残った11組の親子が全国大会に駒を進め、この日を迎えている。
開会式後、さっそく料理開始
開会式が終わると参加者は2つのグループに分かれ、10時15分と10時30分からそれぞれ制限時間1時間の料理がスタート。おそろいのエプロンやキャップに身を固め、家庭で料理している雰囲気を漂わせながら、ながれるように息ピッタリの動きが始まる。同じ作業を一緒に行う親子、分業で時間調整する親子など、チームワークも抜群だ。特に驚くのは、子どもたちの手さばきの素晴らしさ。手元だけを見ていると大人と見紛う手際良さで料理を進めていく。さらに驚いたのは、食材のゴミが極めて少ないことと、調理をしている中で火の調節に細かい心配りをしていること。決め細やかな配慮を目の当たりにしたシーンだ。
この全国大会の審査委員は、審査委員長の服部幸應氏(服部学園理事長・服部栄養専門学校校長・医学博士)と、審査委員の田中健一郎氏(帝国ホテル総料理長・料理ボランティアの会代表)、曽我部多美氏(全国小学校家庭科教育研究会会長)の3氏。(1)親子のチームワーク(2)料理のおいしさ(3)わが家ならではの工夫(4)ガスならではの調理方法という観点で審査している。
グランプリは、地元の“めぐみ”を生かした中国地区代表
グランプリの「ウィズガスCLUB賞」には、中国地区代表=岡山県在住の青井姫奈さん(小5)・恵理さん親子の「がんばるけぇな!岡山!瀬戸内のめぐみたっぷり 栄養満点!我が家の元気ごはん」が選ばれ、栄えある賞を獲得した。
受賞の感想を聞くと、「いつもは制限時間ギリギリで作り上げる感じだったが、今回は時間が少し余るほどだった。その分余裕が持てたので、今日の料理が一番良くできた」とうれしそうに感想を語った。
レシピは、基本的に岡山の地のものを中心に考えたそうで、いつもはサワラや最近地元で有名になったパクチーをメニューに必ず取り入れるようにして組み立てているとのことだが、今回の挑戦では、サワラではなく、アジを取り入れた。魚をさばきたいという思いがもともとあったというが、実はレシピを考えた後でさばく練習を始めたという。姫奈さんは、「アジをさばく練習はたくさんした」と言い、魚屋から買ってきたアジだけではなく、お父さんが釣ってきた魚でさばく練習もしたそうだ。
その練習の甲斐もあって、「心配していたアジのさばきも手際よくやってくれたのが素晴らしかった」とお母さんの恵理さんは目を細める。
獲得した賞金の使いみちを尋ねると、「家族旅行に使えたらいいなと思っている」との答え。この仲の良さがおいしい料理を作り出したのかも知れない。
準グランプリ、審査委員特別賞、炎のクッキング賞
【準グランプリ】(敬称略)
▽住宅生産団体連合会賞=四国地区代表(高知県在住)氏原陽月(小5)・詩子「は畑、高知!! 川も海も」
▽キッチン・バス工業会賞=北陸地区代表(富山県在住)大森清良(小5)・百合子「魚津から発信!! わが家流富山めし」
▽日本ガス石油機器工業会賞=近畿地区代表(大阪府在住)岡田凱(小6)・さと子「古今の堺の魅力をあますことなく伝える『左海(さかい)御膳』」
【審査委員特別賞】
▽北海道地区代表(北海道在住)伊藤百花(小6)・綾子「北の国から愛をこめて 『まごはやさしい』ごはん」
▽関東中央地区代表(長野県在住)森優風(小6)・しず枝「信州そば粉のガレットランチ」
▽関東中央地区代表(神奈川県在住)西海泉樹(小5)・直樹「お米が進む御菜(おかず)」
【炎のクッキング賞】
▽東海地区代表(愛知県在住)三浦大知(小5)・美紀「田原の『大地(だいち)』の恵みを丸ごと食べちゃうぞ!」
▽関東中央地区代表(千葉県在住)新田栞(小6)・聖子「千葉の!じいちゃん ばあちゃん なつかしごはん」
▽東北地区代表(岩手県在住)齋藤璃子(小6)・悠子「わが家の岩手ふるさとごはん ~岩手の恵みにありがとう~」
▽九州地区代表(長崎県在住)宿利茉央(小2)・雅子「手軽にたんぱく質♪パクパク食べてパワーアップ!!」
「がんばるけぇな!岡山!瀬戸内のめぐみたっぷり 栄養満点!我が家の元気ごはん」