施設の充実や活用について、活発な意見交換
6面記事全国青少年教育施設所長会議・施設研究集会
昨年12月、全国各地にある国立青少年教育施設の所長・施設担当者が集まり、施設の運営や教育プログラムの充実をテーマに研究集会が東京都内で行われた。
初日の全体会では、冒頭に、建築家の手塚貴晴氏が、青少年にとって望ましい施設について特別講演を行った。子どもたちが、自然と走り回ったり、登ったり、つかまったり、隠れたりできる仕掛けのある施設は、運動量を高めたり、遊びの中から創意工夫する力が身についていく。手塚氏は、自ら設計した施設での地域の人々と子どもたちとの交流や、イベントによる施設の活用事例を紹介した。
「教科に関連付けた体験活動プログラム」と題した研究成果発表では、文部科学省の安部恭子教科調査官が、説明・講評を行った。体験活動の意義や効果、新学習指導要領においても体験活動の充実が示されていることなどを解説した。
続いて、事例発表として、国立中央青少年交流の家による、子どもたちが英語で米国海兵隊との英語を用いた交流(英語活動)や、新潟市農林水産部と新潟市教委による農業体験プログラムが実施できる「アグリパーク」が提供する農業体験プログラムの教科等への活用、新潟県妙高市による市内小学6年生が一斉に参加する4泊5日の教科横断的な施設宿泊型プログラムなどが報告された。
2日目には、地域連携、農山漁村地域との協働、ボランティアの運営参画、子どもから選ばれる施設づくりなどをテーマに分科会が行われ、施設の充実や活用について、活発な意見交換が行われた。