子どもの才能を引き出す最高の学び プログラミング教育
16面記事石嶋 洋平 著
安藤 昇 監修
必修化に向けたヒントに
この本を手に取って真っ先に感じたのは、編集の仕方が変わっているなあということだった。
真っ先に書かれているのが児童の保護者の方々の感想。次に「はじめに」とあり、「小学生が、芸能人やドラえもんよりも会いたい人物は?」と小学生に質問をすると、「ユーチューバー」(インターネット上の動画共有サービスである「YouTube」に動画を投稿し、広告収入を得る人たちのこと)との答えが上位にきた。
本の目次はその後、詳細に出てくる。序章「なぜ『プログラミングスクール』が注目されるのか」、第1章「『プログラミング教育』必修化の前に知っておきたいこと」、第2章「プログラミングで身に付く『7つの才能』」、第3章「『プログラミングスクール』に通わせるメリット」―とやや強引という感じもなくはない。だが、それも各章の中身の詳細なフレーズによって、全く気になってはいないのに気付いてくる。これは編集の巧みさだけではなく、この本が訴えたい中身の魅力なのだと得心する。
評者は改めて時代の変遷をそこに感じていた。
本書でも、逆算するという言葉が使われているが、それが象徴しているのがプログラミング教育ではないかと思って感慨を深くしたのである。
(1620円 あさ出版)
(関根 正明・元山形大学講師)